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でもあの日はきちんと休む連絡もしたし、嘘も付いていない。

もしかすると次の日辺りに謝罪しなければならなかったのかな。



……まさか、式に出てない人は入学としてみなされてない?



この状況が仮に当てはまっているのなら、戸籍のないまま病院に行くようなもの。

多額の請求書が家に届き、家族にまでも迷惑がかかる。



最悪の場合は、───



「本来なら式中に言うべきだったんだがな」

「すみま、せん。あの日は熱を、出してしまって…」

「なに。謝ることではない。……それで」



静まり返る部屋に緊張が走る。

広い部屋の中で立っているのがやっとで今から最悪の場面を想像している美咲にとっては、沈黙が辛く苦しいものだった。



「君に二つやってほしいことがあってね」

「……それをすれば、退学せずに済むんですか」



今にも崩れ落ちてしまいそうな表情をする美女はどんな表情でも美しいと言うことを理事長は知る。

何か勘違いをしているのだろう。

場の雰囲気に敏感である理事長はすぐに美咲が見当違いのことを考えていることを察する。