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「っと。………あ、開いた」



少し力を入れすぎたせいか前に倒れそうになる。



「わぁ!拓真!見てみて、やっばーいくらいキレー!」



日菜の視線の先には夕暮れに染まる森の奥に先ほどまでいた学園が広がっている。



真っ直ぐ伸びる時計塔に、校門に続く桜並木。

写真に収めれば、大層良いものになるだろう。

横目で幼馴染の顔を盗み見る。



…………キレー。



太陽とお揃いのその髪と瞳がキラキラと輝く。



「おい、日菜。あそこ誰かいないか?」



一通り見渡した後、何の感想もなしに拓真は屋上で眠る人物を指差す。



「?……とりあえず、起こすか!」



パタパタと走り出す日菜の首っこを掴み必死に止める。



「オイ!日菜やめとけって!」

「えぇ。だってこの人絶対風邪引くじゃん?起こした方がいいって!」