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「んー。あっれ?オカシイなー。校門ってコッチだったよねー?」



広すぎる校舎の中で迷った男女は下校するため校門を見つけるつもりだったのだがいつの間にか足が進まないほどの森深くまで来ていた。



「朝来る時森なんて抜けて来なかっただろ〜。道に迷ったんだよ」

「はぁ?なにそれぇー。アタシが悪いって言うの!?」

「『言うの』じゃなくて、実際そーだろ」



進めば進むほど出口から遠のく二人の関係は家が隣同士の幼なじみだ。

距離感が他よりも近いのは気にならず、寧ろ家族同然とも言える関係に周りの皆も『そんなものか』と妙に納得している。



「ちょ!拓真(タクマ)。アレ見てよ!」

「は、ちょ、引っ張んな」



アシンメトリーの赤髪に赤い瞳。一見チャラそうに見えるが紳士的な性格の【椎凪拓真(シイナギタクマ)】は幼なじみ以外の女性には優しい。



対する【桜花日菜(オウカヒナ)】はピンクブラウンの長い髪を頭の上でお団子にしている。

オレンジ色の瞳に長いまつ毛、自分の良さを引き出したメイクにふっくらとした唇。

日菜もまた【三大美女】のひとりで見た目こそ美少女なのだが、かなりのイケメン好きで少々残念な性格だ。



「ネェ。アレってもしかして廃虚ぉ?やっばーい」