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あーあ。またこの子は。

自分でも気づかずにすぐ俺の敵を作るんだから…。

狙ってやってない所が参っちゃうよね。



そんなことを思いながらも本日三人目の勧誘を成功し優越感に浸る優。

後は二人に頼むか、とすっかり業務を終えた気になっている。



「はい。あげる」



今度はスティック状になったニンジンが口元へ運ばれる。



いつもの爽やかな笑顔が、今はどこか困っているような笑みで首を横に振る。



「大丈夫。野菜だよ」

「うん。知ってる。俺にもニンジンにしか見えないから安心して。首を横に振ったのはもう要らないって意味だよ」



「美味しいのに」残念そうに出していた手を引っ込めて自分で食べる優樹菜。

これだけ周りの生徒が居るにも関わらず自分の立場に気づいていない優樹菜に呆れて言葉も出なくなる。



誰もが認める学園のお姫様に手を出したら、俺は冷たい視線を浴びることになるよ。

全く…。そろそろ自覚して欲しい。



誰が始めたかは知らないが、その年の美女二名を勝手にシンボルだの女神だと高嶺の花扱いをされるようになった。