その最大の恋を
どうやって前に進めるべきか分らない

この恋を
松原に伝えるべきかも分らない

ただ時間だけがすぎていった…

「章悟…あのさ…」
貴奈が俺の裾を引っ張った

「なに?どうした?」
「いや…考え事してるみたいだから…。」
「心配してくれてるわけ?」
「それは…」
貴奈は赤くなって下を向く

それされるとヤバイって…
ってか俺がからかったからか

「別になんでもねーよ。心配すんな」
そう言って俺は照れ隠しに
貴奈の頭に手をおいた
「そっか…良かった。」
貴奈の顔が少しだけ緩む

「章悟ー!仕事だって」
松原が駆け寄ってきた

あっ!そっか!
今日は撮影だ!