空腹は怖い。

子どものころ空腹を経験してきた。

そのせいで、私の食に対する感覚はどうもおかしいらしい。

電気、水道、ガス、が止まる。

よく言うライフラインが止まること
を私は結婚するでの間に(小学生から高校生の間に)よく経験した。

でも一番キツかったのは食べ物がないことだった。

一時期、母は毎日冷蔵庫の中を見ては、機嫌悪くなっていた。

弟は米びつの中をいつも気にしていたし。

このころの私は、朝・昼抜いて夜家に帰ると賞味期限の近い値引きされた菓子パンが家にあり、一気に胃の中に詰め込んでた、という変な生活だった。


そのせいでなのか、大人になり結婚してお金を持つようになってから、私の食費や外食費に関しての財布の紐はかなり緩い。財布の紐もだが、胃袋もだいぶ緩い。

あったらあっただけ食べようとするし、保存食大好きで、ツナ缶、コーン缶、鯖缶など色々な(特に安い)缶詰物や麺類を異常に貯蓄してしまう癖ができた。


大人になってわかった、これはおかしいと。

そして悪化していっていると。

買って安心してたけど、今度はストックがないと不安になる、それでまた多く買う。

目に見える物では、5袋入りなどのインスタント麺は6袋は常にあるし、米30キロ単位で買っている。残り10キロになるとまたすぐ30キロ買う。

家族4人子どもはまだ小さく一人前を半分こで十分だ。色々と多すぎる。

私は常に不安なのだ、食べれなくなることが、空腹が、お腹が空き過ぎれ眠れないことが。イライラが募り冷静な判断ができないことが。

この強迫観念のようなものが長男にうつって、これはやめた方がいいと真剣に思うようになった。

これだけは、子どもに真似して欲しくないな、経験して欲しくないなということがある、それは吐くことを躊躇することだ。

私は基本吐かない、嘔吐下痢になろうと、悪阻だろうとなんだろうと、絶対に吐かない。

もったいない精神が変な方向へ行っているからだろう。

子どものころ体調悪くなると、親によく怒られた「もったいないから吐くな」と、親の凄む顔と叩かれた頰の痛みは未だに思い出す。

こんな思いわさせたくない。普通の生活をさせてあげたい。

それに具合悪くて吐くのは、体の中に入った悪いものを出すために吐いているという説もあるんだ、我慢しまするものではないな。