子どもの障害がわかり、人と目が合わない事を指摘された。

20年以上生きている私も未だに人と目を合わせられない。

目が合うと「殴られる」と未だに思ってしまう。

子どもの頃、親と目が合うと殴られるという流れがあった。来客などがあり、殴られないにしても「殺すぞ」とよく言われていた。


もう親と生活していないのに、隣の人が肩以上に手を挙げると、反射的に体が「殴られる」と思って。無意識に体を屈め、顔を引き、手を前に構えてしまう。

これがでるとかなり恥ずかしい。

笑い話をしていて、気がしれた相手だと、笑いながら相手を押す事がある、学生の時はこれよくあった。この時にでも私は癖で身構えてしまうのだ。

私のこれを見て、相手は一瞬真顔になり、少しして、苦笑いながらも、自分がしようとしたら行動の続きをする。

私の周りの人は優しかったんだなと、今に考えると感謝ばかりだ。


子どもの頃の癖が抜けず、子育てをしている。私のような思いをせずに大人になれるようにと。

療育の先生は言った
「おもちゃなどを使って視線を誘導して、目を合わせる練習をしてください。」っと
これは難しい、子どもより先にまず私ができないし、目が合うと殴りかかられそうで怖いのだ。


もう、5年近くは私自身の人の目を見る練習をしている、最近やっと目を見ることができるようになったが、できるようになったらなったで、次の課題が出てきた。次は目を離すタイミングがわからないのだ、見たら見たままになってしまうのだ。

普通の人間になるには、まだまだ時間がかかりそうだ。

親は子どもと共に親として成長していくと良く聞くが、私の場合はシャレにならないレベルで子どもと共にゆっくり成長しているのだろう。