『朝、すごい変な2人組に巻き込まれてさー、もうほんっとに気持ち悪かった』

『えー大丈夫だった?触られたりしてない?』

校長先生が毎度お決まりの長すぎるお言葉を述べてる間、私は隣に立ってる友達の夕夏に朝のあのおじさんたちについて聞いてもらっていた。

夕夏は、私と中学から一緒だった、親友みたいな存在。

夕夏になら何でも話せるし何でも聞ける。

この子、顔面偏差値高めな感じだから、いろいろ電車で起こることには慣れてるらしい。

まだ電車通学はじめて半年なのに慣れるって・・・

恐ろしい・・・

私は半年間なーんもされたことない。

今回のを、初めてされたってことに入れていいのかな・・・

『だからさー、話して気引かせといてスカートの中撮るとかさー、そーゆーのかなぁ』

私のはどんな手口だったか分析してくれる夕夏。

でもなぁ・・・痴漢とかじゃない気がする・・・

『私座ってたからスカートの中とかも撮れないと思うしさぁ・・・痴漢じゃないと思うんだよなぁ』

『いやぁ、分かんないよぉ。どんどんカメラは進化してるからね、いろいろ方法はあるんだよ』


『そうなんだ・・・ありがと』



私はさ、そんなに痴漢の手口を熟知してる
夕夏にも恐怖を感じるんですけどーーー!