ごめんね、僕がこんな身体で。
あの日出会ってしまったから。


でも、後悔はしていない。
僕にとって詩羽と過ごした時間が、何よりも幸せだったから。
忘れない。忘れられない。
詩羽と過ごした日々は、死んでも忘れないよ。


詩羽にとってもそういう思い出になっていると嬉しい。


怖いよ、死ぬのが。
詩羽に会えなくなるのが怖い。


詩羽の笑顔を見れなくなることが。
詩羽の顔を見れなくなることが。
詩羽に触れられなくなることが。
詩羽の声をきけなくなることが。


詩羽。
君は僕のすべてだ。
かけがえのない時間、かけがえのないもの。
そのすべてが、詩羽。君なんだ。


君の時間をくれてありがとう。
君の恋人になれて幸せでした。


僕はこの先、君と未来を歩むことができないけれど。
どうか、僕の分まで生きてほしい。
僕が生きることの出来なかった未来を。
僕の分まで見て下さい。


僕が君の目になり、耳になり、鼻になり、口になる。
だからもし君が生きる意味を見いだせなくなったら。
その意味を僕のためにください。
僕のために生きて下さい。


僕が、風見爽太が生きた証を。
詩羽が証明して下さい。