「だから俺委員会だって。」



「待ってます!」



「暗くなると危ないからダメだ。」



「だって先輩送ってくれるでしょ?ねっねっ?」



「……教室でいい子に待ってろよ。」



「やったあ~!」



「じゃあ、また今度な詩羽。」



「は、はい。委員会頑張って下さい。」



ありがとう、というと先輩は委員会へ向かっていった。
その姿をにこにこの笑顔で見送った灯さんは。
私を見て屈託なくにっこりと笑った。



「あ、あの。」



「ん?」



「灯さんって、先輩と付き合ってるんですか?」



「えっ、そう見える!?」



「仲良いなって。」



「うへへ、そう見えるんだあ~嬉しいなあ~。」



満面の笑みで笑う灯さんは可愛くって。
あんなふうに先輩に接することのできるこの人に。
劣等感を抱いていた。