〜ピーンポーン

「は〜い!」

ガチャ

「よっ」

「わ、葵!えええちょっと待って、うちパジャマやねんけど!」

「いーよ別に。お前のパジャマ姿なんか見慣れてるし」

と言って堂々と中に入る。

こいつは高原 葵。うちの幼稚園からの幼馴染で、家が隣やからよくこうして家に遊びに来んねん!

子供みたいな無邪気な笑顔で女子のハートを射貫く。

お前はガールズハンターかっつうの。

はっ面白くないわな。

「はよしろ、俺まで遅れる」

「ごっごめんもうすぐ終わる!」

部屋の扉越しに会話する。

急いで階段を降りて玄関を開けると、葵が自転車に跨っていた。

「乗れよ」

「えっいいん?ありがと!」

うちは後に跨って腰に手を回した。

「あんまり触れないでくれ」

「なんでや」

「なんでも」

「なんやねん」

この時、まだうちは気付かんかった。

葵の気持ちに。

それを知るのはもうちょっと先の話やけどなーー