「俺、君のこと…」この続きが言えたなら



その後授業が終わって、彼女の周りには、人が集まった。

帰りのホームルームのあと、

「奥谷さん、凄いね〜!
あんな、難しいの解いちゃうんだもん!」


「あっ、あれは、たまたまだよ〜」



彼女はやっぱり何者なんだろう。



ずっと授業に出ていなくて、


なのに、勉強が出来る。



しかも、少し見た目が変わっているのに、人に好かれる。



凄い…




俺とは、違う…







すると、いきなり、





「晴矢君!一緒に帰るよ!」




はぁ?今彼女は何て言った?
一緒に帰る?なにを言ってるんだか。


ほら、俺に話しかけたから、周りの奴らがビビってるじゃん。




「ほらっ!晴矢君!帰るよー」


「おう。」








帰っている途中俺は、彼女にこう聞いた。



「友達、作んなくてよかったの?」


「友達は、できるものですー!」



「あっそ」

「晴矢くんの友達は、私でも
いいですか?」


いきなりで俺は、少し照れてしまった


「さあな」



「意外と、ツンデレだなあー」


と、彼女は、とても笑っていた。