「俺、君のこと…」この続きが言えたなら





そう、彼女はただ者じゃない。
いつも、ニコニコして、

愛想が良くて、

でも、保健室に居座っている。

そんな事を話していたら、あっという間に分かれ道になって、


「直也くんと、晴矢くんは、そっちだもんね〜〜じゃっ!また明日〜」


「うんじゃあな」

と、行こうとすると、直也が、

「晴矢、送ってやれ。」

「はぁ?」

「いいから早く‼︎」

「…分かった。」

なんで、直也がそんな事を言い出したのか、よくわからないまま俺は彼女を追った。

「は、白!!」

大きな声で呼ぶと彼女は振り返って、

「どしたの?」

「家まで送る。」

「そっかー」

「おい、なんだよ、その微妙な反応」

「どうせ、直也くんに言われたんだろうなぁって思って。」

うわーお見通しかよ

「すまねーな。直也に言われて来て」

「でも、来てくれてありがと。」


彼女は、照れ臭そうに笑いながら言った。