「島崎くん、どこ行くの?」


「保健室」

「えっ?なんで。あと、もう一人ってだれ?」

「保健室に、その人がいる。

あと、島崎じゃなくていい。

下の名前で呼んで、」




「マジで⁈よろしく晴矢〜!
あと、俺も下の名前で呼んでいいよ!」


「下の名前知らん」



「えーひどいなぁ!

市村 直也(イチムラナオヤ)
だから、直也って呼んでー」

「分かった。」


変わったやつだ。こんな人、変わってる。


「で、誰なのもう一人って?」

「奥谷」


「えぇぇーーーー!
いいの?問題ないの?」


「多分、彼女の事だから、
喜んでくれるよ。」



「それは、それは、期待だな。」

「あぁ」



保健室につくと彼女は、
「晴矢くん‼︎と、市村くん⁈
なんで、2人?」

「なんか、俺誘われた。こいつも、一緒でいい?」

「もちろん!喜んで!」

「よろしく〜奥谷さん。」


そこから、3人で、たわいもない話をしながら帰って行った。途中で、「なんで、俺にいきなり話しかけたの?」と聞くと、直也は、

「奥谷さんと話してるとこ見て、
晴矢は、悪い奴じゃないと思った」


そんな事を言った。

内心嬉しかったが「あっそ」と、そっけなく返した。


でも。直也にそう、言われて喜んでいたのは、俺よりも、

彼女だった。