一時限目が始まって、後ろに彼女はいなかった。

二時限目が始まっても、



昼休みにさしかかって、
俺は、保健室へ、行った。



ドアを開けると彼女は、そこにいた。

「晴矢くん!どしたの?」


彼女は、俺に笑顔に喋りかけた。
『お前を探してた』なんて、言えなくて、
「牧野先生は?」とテキトーな事を、言ってた。


素直じゃねえな…俺は


「牧野先生は、今日休み〜」

「お前今まで何してたの?」


「読書〜」


こいつは、頭いいのに、やっぱり不思議だ。

なんとなく、


「一緒に飯食うぞ」

誘ってみた。


「やったー食べよ〜」


そのまま、俺は、パン。

彼女は、弁当。



弁当を、美味しそうに食べる君は、
可愛いかった。


彼女が突然、

「晴矢くんは、なんで、おでこに傷あるの?」

「あーこれは、昔事故った時のだよ」

「事故?」


そう。俺は、一年くらいに事故っている。


俺は、事故の時の記憶がない。


そうして、高校へ入って、多分、意味のない喧嘩を受けていたのだと思う。


事故が、なければなぁ

そんな事も思っていた。


「あ。じゃぁ、君が俺に質問したから次は、俺の番な」

「いいよーなんでもどうぞ。」


「なんで、髪、真っ白なの?」




沈黙が続いた。


俺は、やらかした。って悟った


「いや、無理して答えないで!
凄い綺麗な髪だなぁ
って思ったからさ」



俺は、フォローを入れた。
でも、本音だった。



彼女は、すぐさま、


「ありがと‼︎」


と、笑顔で言った


俺は、彼女のこの笑顔に弱いのだろう


その後彼女は、

「その質問の答えは今度答えるよ」

と言った。



「分かった。約束な」


「うん!」



誰にだって秘密はある

それを無理して、探っちゃいけない。
だから。彼女が、言いたい時、俺に言ってくれればいいなって思う。


俺だってそうだから。