花に美少年


「めいちゃん」

「結児君」

「めいちゃん」

「あの、ベッド」

「好きだ」

「行こ、う」

「めいちゃん」

空耳かもしれないと思った。
泣きだしそうなくらい充血した瞳の結児君が、私を見下ろしながら、苦しそうに息を吐いた。

「好きだから」

ただ私のことだけを見つめて、好きだと言った。

「ゆい・・・ン、」

「めいちゃん、好き」

キスをした。

「んんっ」

重なった唇が熱くて熱くて、涙が零れた。
唇が角度を変えるたびに、結児君の息遣いが荒くなっていく。重なる身体が重力に負けるように重みを増していく。
だから、

「結児君っ!待って!」

覆い被さる制服の胸元を、急いで押し返した。

「ん、」

漸く重なった視線は、定めることが出来ないように朦朧としていて、私は慌てて身体を起こす。