「なぁー悪いねんけど教科書みせてー」
「全然いーよー」
青山くんとまともに話をするのはこれが初めてだった。
「ありがとう」
そして5分くらい静かでとても気まずかった。
「何かしゃべろーかな」
なんて思っていると・・・
「お前ってそんなに真面目やった?」
青山くんがしゃべりかけてきてくれた‼
「そんなことないでー」
「まじで?」
「うん。青山くんは真面目やんなー」
そう‼青山くんはいつも1人でいた。
それに授業も静かに聞いていた。
ザッ‼真面目‼って感じだった
「いや。真面目ちゃうで‼
ぶっ‼ 青山くんって‼」
「まちがってる?」
「じゃなくてー。優貴でいいで?」
「マジで?じゃあよろしく優貴」
「おう」
「ふふふっ」
「お前ってなかなかおもろいやつやんなー」
「そんなことないでー」
「いや‼あるある」
「おこるよー」
「ごめんって‼」
「「ははははははは」」
喋ったことなかったけど青山くん。いや‼
優貴おもろい人かも‼
この日は1時間目から6時間目休み時間もずっと喋っていた。
「優貴バイバイ」
「バイバイ」
「また明日~」
「おう」
この日君のおかげで初めて学校が楽しいって思えたんだ。