「席がえします」
先生が6時間目に急に言い出した。
「「「「「「えっ!?」」」」」
クラス全員驚いた。
「ってことで班長立候補誰かいる?」
私たちの学校は班長の人が班のメンバーを決められるというシステムだ。

「はぁーい」
「班長したい‼」
「私もやるー」
それぞれ選びたい人がいるんだろう。
そのおかげで班長になりたい人はとても多かった。

私はとくに誰となりたいとかもなく班長には立候補しなかった。

「班長決まったから放課後班長なった人は残って班長会するしなー」

そう言い終わると先生は1回教室から出ていった。

教室はまだざわついていた。

「どんな班になってもぼっちやし」
私はそんなことを思いながら1人本を読んでいた。

いじめられているわけでは無い。
ハブられてるわけでもない。
だから苦痛ではなかった。