この日から私と優貴はとても仲良くなった。

私達の通っているの学校は8時半に必ず教室にいなければならない。
遅れたら遅刻。 その後に地獄の生徒指導が待っている。

私が学校に来るのはいつも8時27分。
ギリギリだ。
そのせいで生徒指導を受けたことも多々あった。

あまり気にしなかったが優貴も私と同じくらいの時間に来る。

だから必ず朝は下駄箱の近くで会うのだ。

「あっ。優貴おはよー」

「おはよー」

「ねむそーやなー」

「バリ眠い。お前は朝っぱらから元気やなー」

「やろー‼」

「って言うかあと2分しかないぞ‼
急げよ!」

「急ぐわー」

「おう。ほんじゃ先行くぞ」

「うん‼また教室でー」

「おう。」
と言って優貴は走って階段に向かっていった。
私は柚葉と教室に向かう。

「柚葉もーやばいで‼」

「マジで?!」

「あと1分とかかなー」

「やばいやん‼」

「だからゆーたやん‼」

「いこか」

「うん‼」
と言い二人で猛ダッシュ。
クラスが離れていたから途中でわかれた。

「じゃーねー」

「うん。バイバイ」
と言い二人とも教室に走っていった。

教室に入った瞬間…
「キーンコーンカーンコーン」
チャイムがなった。

席につくと

「ギリギリセーフやったなー」

「うん。疲れたー」

「お疲れ様ー」

「まあまだ何もしてへんけどな」

「そこ‼うるさい‼静かにしなさい」
先生に注意された。

目が合い笑って、静かに本をよんだ。

はぁー
優貴との楽しい時間が…

えっ!?