-ユンギサイド-






友人の結婚式は素晴らしいものだった。








だが、式中ずっとテヒョンの様子がおかしかった。


笑った、と思ったら悲しそうな顔をするのだ。







昔、テヒョンに彼氏がいたことは知っているが、顔写真や、名前までは知らない。








まさか、アイツと?












苦しいよな。


可哀想、なんて一言で済ませられないほど、テヒョンがアイツを見る目は切なくて、どこか 愛おしさが感じられた。











人を愛することはとても難しい。




誰かを愛せば、誰かが傷つく。


そんなサイクルでしか恋愛出来ない社会を恨んでも、

何も返ってはこない。









俺は恋愛に疎いので、そういう経験はないのだが、
俺の”周り”が多い気がする。




テヒョンは完全にそれだ。



この前の仕事の件もこれじゃねぇの?



グクもなんだか最近悩んでいるような素振りを見せる。





そして、グクはきっと。



予測に過ぎないが。




テヒョンの事が好きなのではないか、と感じ始めている。



グクは、元々人見知りだが距離がある程度縮まれば容赦なく来る、


そんな奴。







そんなジョングクと一番近くでスキンシップをとっているのが
テヒョンだ。







二人の距離に疑問を感じ始めている、



二人には
これ以上詮索するな!というオーラが凄い。







お互いの毒に酔いしれているのだな、と気づいているのはきっと俺だけ。