-テヒョンサイド-



俺よりも2歳年下のグク。


でも今日はやけに大人の見えた。












「今の自分好き?」

この質問は、さすがにグサッときた。













あの人のお相手は女性、しかも美人。


俺の勝てている要素?

ないない。











考えれば考えるだけ虚しくなっていくのはわかっている。


でも少しの時間でも思い出に浸らさせて欲しかった。
あの人と過ごした時間は俺の中にちゃんと残っているって。

あの女の人より俺の方がその人と先に出会ったんだ、って
汚い優越感にも浸らせて欲しかった。


ただそれだけ。
それを自分の中で確立させたかった。
それだけ。








自分と向き合う時間が欲しかった。
それを仕事中にやっちゃったのは完全に失敗なのだけれど。










グクはタイミングが悪い。
俺のコンディションが悪い時にいつも隣にいるのはグク。
ジミンの時も多いけど。




ジミンは声を掛けるよりも見守る。
ひたすら見守る。

そして本当に俺の限界がきたらスっと手を差し伸べる。




グクは初っ端から、自分の気になることをズバズバ聞いてくるやつだ。

デリカシーが無い。
でもそれがサッパリしていて気持ちいい。




そして、グクはなぜか俺の言ってほしいことを言ってくれる。









思いっきり泣かせにかかっても来る。








変なうさぎ。

でもどこが愛おしいうさぎに
昇格した。