チャイムが鳴った。

やっと終わったー。
授業疲れる。椅子に座ってるだけでお尻痛いし、眠くなって辛いし。

そんな事考えてたら。

「シャーペンありがと!名前なんて言うの?」

あ、そいえば1時限目に貸したっけ。

「大丈夫!!名前は小槫莉夏」

名前を言う所から何故か緊張しちゃって声が小さくなっていった。

「俺は山本輝樹!お礼なんかした方がいい?」

「シャーペン貸しただけだしお礼とかいらないから大丈夫!!」

「そっか。今日1日借りてて悪かったな!!」

「ううん。ぜんぜ、」

輝樹くんを呼ぶ声がした。
やっぱり男子には人気者なのか。
あの性格だしね笑

華織が待ってる靴箱に向かっていたら

「莉夏ーー」

「ん? わ、」

いちごオレだ。私が一番好きな飲み物

「突然投げて悪かった。」

「輝樹くん。なんで?」

「シャーペンのお礼やっぱりしないといけないかと思って。教室,お昼休みそれ飲んでただろ?勘だけど好きなのかと思ってさ!」

「ありがとう。」

飲んでるの見てたんだ。そいえば入学式終わった後も華織連れ回していちごオレがあるお店に連れていったっけ。

「あ、あと、呼び捨てして悪かった!馴れ馴れしかったよな」

「あ、ううん!莉夏って呼び捨てでいいよ」

「じゃあ莉夏で!俺の事も輝樹でいいからさ!また明日な。莉夏」


「莉夏どうしたの?顔真っ赤だよ」

華織の言った通りキュン。=恋?

「え、え?」

カバンに入ってた鏡で自分の顔を見る

普通に名前呼ばれただけなのにこんなに赤くなるなんて。私、人生2回目の恋をしちゃったかも知れません。