高校生になった春
私,小槫莉夏(こぐれ りっか)はクラス表に書いてある名前を見てびっくりした。

山本、、山本輝樹(やまもと てるき)??

そこにあったのは私の初恋の人の名前だった。

(同姓同名?しかも同じ番号。席隣じゃん!)
仮にその初恋の人だったとして覚えてるはずないよね。

だって小学校だよ?いくら一緒に遊んだことがあってもだいぶ前だし。

というか覚えていてほしくない。だってもし覚えられていたら自分でガムテープ外して,箱開けちゃいそうだもん。

でも、それは友達が輝樹の事好きだったから。
今は好きでいてもいいのかな、?

わかんなかった。私にとっては輝樹が初恋で心の奥では好きだったかもしれないけど感情をかき消していた。

それでも忘れることが出来なかったから,他に好きな人なんて出来なかった。

「あ、教室行かなきゃ。」

楽しみにしてた高校生生活と,クラス表にあった名前で浮かれてるのか落ち込んでるのか分からなくなっちゃって頭がこんがらがってた。

教室についてしまった。
春でまだそんなに暑くないのに,緊張していて汗が止まらないようなそんな気分になっていた。

いろんな中学から人が来てるため,顔見知りがいなかった。友達ができるかそーゆう意味でも緊張していた。

私は恐る恐る自分の席に座った。

同姓同名なのかそれとも本人なのか知りたくて隣を見たがまだ誰もいなかった。

少しだけホッとした。