小悪魔な彼


「どうした?優。」


優は私の目を真っ直ぐ見る。


「爽太お兄ちゃんがいないの…寂しい。」


―えっ……?


思わぬ発言に,私は言葉を失う。

「爽太お兄ちゃん,いつ帰ってくるの?」


知らなかった。
小森くんは,優にとって無くてはならない存在になっていたなんて…


「あ,明後日には帰って来るよ!今日は妹さんの所に泊まってそのまま学校に行くから。

すぐ,帰ってくるからね?」


「そっか…。」


なんだか,自分に言い聞かせたような気がして
鼻の奥がツンとした。