自室に戻り、ベットに横になり窓の夜景を眺めながらレイに言われた『お前の力が欲しい‥だから差し出せ』と言われ高鳴る心臓の音ともに一睡出来ずに夜を明けてしまった。
シリウスさんに朝の8時に中庭に来るようにと言われ行くと幹部と兵士が集まってました。
「おはようお嬢ちゃん時間どうりだな。ん?目の下にわずかにクマができでいるな。一睡できなかったのか?」
「ええ。まぁ、昨日の夜に少し悩み事がありまして‥。」
「ほう。うちのキングに言われた事で悩んで一睡できなかったか?」
「ま、まぁ、そ、そうなります。どころでここ、中庭に集まってるのはどうしてでしょうか?」
「兵士達の訓練をするところだ。ほら。お嬢ちゃん。朝食を食べないで来てくれたことだし。ゆっくりと見て行ってくれ。」
「は、はい。」
「うちの者に何か言われたか?困ったことがあったら俺に言いな。」
「は、はい。‥‥レイに『お前の力が欲しい‥だから差し出せ』と言われ一睡もできなかったんです。いったいどう意味なのかが分からないまま。」
「自分の気持ちが分からない感じなのか?」
「はい。そんな感じです。」
「カナリアが持つ“魔法を跳ね返す力”、“科学の国への行き来ができる”のはカナリアだけだという事。赤の軍と比べ我が軍は裕福でもないで事は変わらない。カナリアが赤の軍に力を貸せば黒の軍は戦いは不利になり、黒の軍や領地がどうなるかは分からない。この戦いの鍵はカナリアにかかっているってことだ。ここまでの話で分かったか?」
「事が重大すぎて私自身が国が左右されるんですね。」
「そうだ。カナリアが鍵だってことを忘れずによく考えることだ。」
「分かりました。話聞いてくれてありがとうございます。」
「困った事があれは言いな。聞いてあげるから。」
「はい。」