両親Side
零が部屋から出て行ってからしばらく沈黙の空間が広がっていた
父:「なあ…これでよかったんだよな」
杏奈:「うん。ノート以外にあった手紙の通りにしたから。
…約束は守ったよ?」
手紙の内容は
"零が18になったら教えてあげてください。強制はしません。でも事実です。信じるかはお任せします。
私達の村はどこかの山にあります。行きたいと言ったら、行かせてあげてください。
勝手に他人の子供を世話してもらい図々しいことはわかっています。でも母親である私ができることはこれだけなのです。
息子が幸せに過ごせていることを願います。零のことよろしくお願いします。"
…だった。
零のお母さん、俺らは楽しかったよ。
自分の息子のような感じで、幸せだった。
零自身はわからないけど私達からみる限り幸せそうだよ?
もうしばらくしたらあなたのところへ行くかもしれないの。
その時は零と仲良くしてね?
杏奈:「零が行くなら手紙書こうかしら」
父:「そうだな。俺も書こう」
杏奈:「零から渡してもらいましょう」

