自分の正体


零:「旅に出て俺の正体がわかるのかよ」
父:「確実とは言えない。でも零のような感じの種族がいる村がどこかにあるって言われてるんだ。」
零:「どこかって場所知らんのになんで親父が知ってるんだ?」

父:「俺の親父に聞いたんだ。聞いたっていうか聞かされたんだけどな」

零:「ふーん」
父:「別に行けって訳じゃない。零が決めればいいからな」
零:「母さんは?」
杏奈:「私はできたら一緒にいたい。でも親として子供の幸せを願うしやりたい事をさせたいって思う。
それにこういうことは若いうちにやらないと出来ないからね。零の判断に任せるわ」


零:「もう少し考えさせてくれ…」
父:「ああいいよ。ゆっくり考えればいいからな」

零:「…うん…」