川…川…あった…
ちょうど月明かりでよく見える





は?
頭の上にあるの…耳?




は?今の姿って人間というより獣に近いんですけど…

はっ!!!

俺は親から聞かされた話を思い出した。
"俺は人間だが人間でもない"
え?あれ本当だったの?
嘘には聞こえなかったけど俺の中で否定してた。

「なあ…」
「俺は……俺は一体何なんだよ!!!!!!!」
「誰か教えてくれよ!!!!!」
静かな山に響いた。




「あら。見ない顔ね」
っつ……!!

俺は慌てて後ろを振り返る。

そこには…

人間っぽいけどなんか違う感じな女の人が立っていた。