そこには息を切らして、毛布で包んだ何かを抱えた蓮さんがいた


これは…ただ事じゃないな。


蓮さんの抱える毛布の端から真っ白な手と素足がでている


アザだらけなそれは一瞬、死体かと思ったけど…

仁もそれに気づいたのかそれを凝視している


「お前ら!空いてる部屋あるか!?」


「はい!こっちです。」


そう言って僕が奥の客人用の部屋を案内した





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「お前ら、この部屋絶対に開けるんじゃねえぞ」



暫くして部屋から出てきた蓮さんが殺気を飛ばしながら言う


仁も黙ってそれを聞いている



「夜になったらもう一度くるから。いいな?絶対だぞ。」




分かりました。と応えると蓮さんは嵐のように去っていった