「もし関わったら…分かるね?」

「……………」

…言われなくてもそうしますけど。

無言を肯定と受け取ったのか、少しシワの刻まれた目で…じっとり笑いながら見てきた。

私はさすがにこの空間にいるのが耐えられなくなって、中途半端の食事を片付けて学校へと向かった。





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「あ、きたきた。雫!」

「こっちこいよー」


教室に入るなり呼び止められて、連れてこられたのは女子トイレ。


昨日のことだろうな…

「雫さぁ!あの仁様とどーゆー関係なわけ?」

「知り合いなら教えろし」



ほらきた。てか、“様”って…

「私も会ったのは昨日が初めてだよ(笑)」

そう告げると二人の機嫌はすこぶる悪くなる。

「てめー、へらへらしてんじゃねぇよ!」

どーすんの、仁様。
あなたのせいで私の上っ面が崩れてくよ


「いや、ほんとに。朝ちょっと気分が悪くなった所を助けてもらっただけだから。」

二人はまだ怪しそうに
「嘘ついてねぇだろうなぁ?」と脅してくる

嘘も何も本当にこれ以上のことはしてない。

…あ、屋上。
まぁでもあれはカウントしなくていいや。


淡々とした私の態度にこれ以上情報が出ないと判断したのか、二人が顔を見合わせる。


「じゃあ私達と仁様達の間をとりもってよ。」


………はい?