雨が始まった6月の中旬
その日も、私は朝いつものように起きて、アラームのスヌーズ機能をすべてオフにしていくというなんの面白みもないような作業をしていた。

重たいまぶたを何とか開かせようと目を大袈裟にひらいた時に ふと画面右上が目に入り、今日は特に予定がない久しぶりのオフの日だと気づいた。

思えばここへ来てから、引越しの荷解きや日用品の買い出し、バイト、提出物の期限などに追われて休日さえもろくに好きなことが出来なかったことが多かったように思う。
それならこのチャンスを活かすしかないと思い、すぐさま白くてふかふかのお布団にカムバックしたわけだが、少し眠気が覚めてしまった。

とはいえきっとすぐまた眠くなるだろうとお布団の中で忙しくてあまりひらけていなかった SNSを開いていく。

新しく更新された情報を一つ一つ見ていくのは余りにも時間がかかるのでさらさらと流し見していると、ふと一つのツイートに手が止まり、私は愛しき布団から飛び出ると急いで身支度を始めた。