カリカリカリカリ…
私は集中タイムに入る。
が、
「おい。」
自意識過剰が話しかけてきた。
「あ"ぁ?!」
ついムカついたのがいけなかった。
殺気を、出してしまったのだ。
まあほんのちょっとだけど。
「「「「「!!!」」」」」
ただ、めんどくさいのはこれからだ。
「おい、お前…」
「先生。気分が悪いので早退します。」
どこかでこのイライラを発散出来るところはないだろうか。
私は教師の返事も待たずに教室を出た。
そして出た瞬間に気配を消し、走る。
「は?! あいつ、どこ行きやがった!」
「き、消えた!!」
後ろではそんな声が聞こえた。――――――――――――