「みんな大騒ぎだねー。あたしは別にイケメンだとか興味ないけどなー。」 そんな中、聞き慣れた声に伏せていた頭を上げる。 私の親友、木村 杏里-キムラ アンリ-の呆れた顔が視界に入った。 「杏里、おはよ。」 「おっはよー。今年もほのと同じクラスとかラッキー!」 「私も。今年もよろしくね、杏里!」 嬉しくて、杏里に抱きついた。 「ほの………っ!!よろしく!」 杏里と同じクラスっていうだけでどれほど心強いことか。