「そりゃまだ初日ですもん、仕方ないですよー。あたしは木村 杏里です!!ほら、ほのも!!」 急に話を振られ、慌てて顔をあげた。 「あ、えっと……な、成瀬 穂花、です…。」 「木村さんに成瀬さんか、もう覚えた!」 目の前の先生と目が合う。 「……っ。」 にこっ、と無邪気に笑う東雲先生に、何か胸がつかまれたような気がした。 視界の端に、ニヤニヤと笑う杏里の姿が映る。