桜の舞う今4月。 私、聖川まやは は青藍高校(セイラン)に入学した。 念願の、私がずっとずっと入学したかった高校だ。 それなのに私の心は晴れない。 「おい、まやは。こんときくらい笑えよ。」 「無理。」 となりで困った顔をする私の幼なじみ、東條雪真。 雪真の横で仏頂面で、カツカツと松葉杖の音を響かせて歩く私。 「てかもういいって。スクバ、返して。」 「いいから。クラス同じでよかったよ」 ニコッと笑う雪真の横顔も、舞い散る桜の花びらも、校舎も、何もかもが私にはすさんで見えて仕方がない。