「ち、違うんですこれは!


ちょっとした事故というか…」


「事故ね…」


真村くんは何故かスマホを触り始める。


何故かとはいったが、大体予想はついていた。


どうせ撮ってるんでしょ…


「俺には事故に見えなかったけど?」


『どうせあんたが遥をたらしこんだんだろ?


あの子、罪悪感に押し潰されて泣いてたよ!


浮気ならともかく、人の親友泣かせやがって…


ぜってー許さねーからな!


歯ぁ食いしばれよクズ。』


はい、当たった。


私が楓くんを殴っているシーンがバッチリと。


「これをわざわざ見せると言うことは、何か要求があるんですよね。」


「いや、別に何もないけど…


まぁ、面白い人を見つけたって感じだな。」


そう言う真村くんの顔は、噂とは違い爽やかな顔をしていた。