「私が気づいてないとでも思ってたか?
アホか!ツメがあめーんだよ!!」
「え?え?え?」
激しい同様を見せる楓の胸ぐらをつかみ、私は続ける。
「どうせあんたが遥をたらしこんだんだろ?
あの子、罪悪感に押し潰されて泣いてたよ!
浮気ならともかく、人の親友泣かせやがって…
ぜってー許さねーからな!
歯ぁ食いしばれよクズ。」
「ちょ、ちょっと待って!
遥ちゃんに手を出したのはごめん!
つい、出来心で!」
「ふっざけんな!!」
よく晴れた青空の下、鈍い音が響き渡った。
私と楓は、およそ1年でその恋愛に終止符をうった。


