「これより、緊急会議を開きたいと思います。議題は、今日をいかにうやむやにするか。このテーマに異議がある方は挙手をお願いします」






 深刻な面持ちで切り出した男に、ナツキは堂々と手を挙げる。





「はい、却下です」



「何でだよ!?喋らせて下さいよ、少しは!」





「……どうぞ、ナツキ君」





つまらなそうに微かに瞳を細めたメイン司会者の銀髪男は、ナツキを指名する。ツッコミを一度は入れたナツキは呆れたような溜め息と共に口を開く。