「お蝶ちゃんはどの女子よりも美しい。」


「あんまり褒めんとってくださいな。
顔が火照ってしまいます。」


「僕は訳あって素性を明かせぬ身。

だけどこれだけははっきりしている。
お蝶ちゃんの為なら、僕は死をも恐れない。」




・・・・“死”を引き合いに出せば、
女性はより男に惚れると聞きました。


うふふふ。

これでまた一歩、
お蝶ちゃんが僕の手中に近づいた。