「香山はん!毎度ごひいきに。 お蝶さん、もうしばらくしたら来ますので、 そのままお待ち下さいませ。」 「苦しゅうない。 夜は長いのだからな。」 なるべく格好をつけ、平静を装う。 京という街並みは、 僕が想像していたより華やかでした。 そして・・・ 三浦様が生活資金として渡してくれた、 今まで手にしたことの無い大金。 僕が病にかかってしまったのは、 運命なのかもしれません。