1年間の彼女

その日の事をどうしても聞けずにいた、まだモヤモヤが消えない9月の半ば。
「別に好きな人が出来たの」
そう言う彼女の表情はほんの少し哀しげで、僕はそれが憐れまれている様な気がして酷く虚しかった。
「そっか、うん。分かった」
天井を見上げ、分かりきった答え合わせをするように呟いた僕に「ごめんね」と彼女は残して去っていった。
「好きだ、行かないで」
なんて引き留めの一言も言えず、ぶつけ所がない熱と愛を持て余していた。