ぶつぶつと何かをつぶやいていた大吾は意を決したのか背筋を伸ばし、姿勢を改める。
そして、おでこを床につけたかと思えば、
「か、カンナに告りたいから、あの、協力してください…っ!」
そう、叫ぶように言った。
「え……?」
一瞬、思考が停止する。
カンナに、告りたい…?
「お前は知らないと思うけど、俺、カンナのことが好きで…」
ゆっくりと顔をあげた大吾は、真っ赤になっていた。
ギュッと、胸が締め付けられる。
…なにそれ。
なに、それ……。
大吾はカンナが、好きだって言うの?
あたしの親友のカンナを?
「……それで、今度、告ろうと思って」
つむがれた言葉に、呼吸をすることも忘れた。

