妖狐と鬼の恋心

だが、義徳は続けて優しく言った

「……ではこうしないか?私をいつでも殺せるようにともに

くるのはどうか?ところでお前、名はなんと言う?」

__何故この人間は私を恐れぬ…多くの人間は我先にと逃

げ惑い私を恐れていたのに…どうしてこの人間は優しい顔

で私を見つめる…おかしな人間だ……__

「……私は朔…鬼と人間の間にできた忌々しい存在だ」

そう朔が言うと義徳は首を横に振り、少し微笑み朔の頭に

手をのせ「……お前はありがたい存在だよ…だから生き

ろ…」そう囁くと歩き始める

朔は義徳の背中を見てふっと笑い、義徳とともに行くこと

になった