妖狐と鬼の恋心

「……やっと出られた…やっと義徳に会える……」

着物姿で妖艷な顔立ちに、頭に鬼の角が二つ、漆黒の髪が

揺らぎ、瞳は燃えるように赤く、その瞳は慧をとらえた

「……よし……のり……では…ないのか…だが…姿形は違くと

も私の知っている義徳に似ておる…お主…名は…?」

「……さ…く…俺は慧」

まただ…雅の時みたいに初めて会うのに名前が分かる…そし

てあの気持ちが現れる…切なくなる……

朔「………お主…私とは初めて会うのに何故分かる?やはり

お主は…」