「実は…ちょっと前から付き合ってたんだけど…
なかなか美鈴に言うのが恥ずかしくて言えなくて…
あ、でも決して隠してたってわけじゃないの!」


私の前で必要のない言い訳を繰り返す春香。

「あ…、そうなの。」

なんて言って、うまい返事もできなくて。

「それで、これからは悠馬と2人きりで帰りたいの…ダメ、かな?」


上目遣いで私のことを見つめる春香

その行為は自分が可愛いとわかってやってるものなのか、それとも無自覚なのか。

どっちにしろタチが悪いことには変わりない。

「あーうん!いいよ!わたしお邪魔だろうし!」

「ありがとう!やっぱり私達親友だね!美鈴大好き!」


やっぱり私達親友だね、か。

昔はそう思ってたかもしれないけど、今はたぶん思えない。


むしろ嫌いかも。なんて。