(綺月)








なんだろう、何か聞こえる…








朦朧とした意識の中、部屋を見渡すと、そこは私の部屋ではなくて、、、








「ま、さやくん、の、へ、や?」








髪がボサボサで視界がハッキリしないから、髪の毛をなおしていると、おでこに何かついていることに気付く。








「冷えピタ?私、なにしてたんだっけ…」








静かな部屋に私の声がやけに大きく響く。