四年前だから、今は何年だっけ……。四を引いて、検索する。


特に何も出てこない。
とにかく、四年前からいる先生には気を付けろってことか。その先生しか見てないんだけどね。


パソコンを閉じて、ボーッとした。
暖房のせいか顔が熱くなってきた。暖房を切って、窓を開ける。静まった道路と、星も見えない真っ暗な空。顔を冷やす夜風。


もしかしたらこの景色も最後になるかもしれないんだ。
寂しくて、怖くて、涙ぐんだ。


明日の午前八時になれば、この安全地帯から出なければいけない。遅刻したら殺される。
花田さんたちはもう家に帰れないんだな。


皆で帰ろう。先生に目をつけられないようにして生き残ろう。


ひんやりした夜風が涙を乾かす。ボーッとした頭も冷やした。
いつもならすっきりするのに、今日は嫌な予感が吹き飛んでくれない。