「斗真!あんた何考えてるの!?」


理穂は怒っていた。



「彼女を妊娠させた!?一体どうするつもりなの!」


「・・・結婚して、ちゃんと育てるよ」



「バカ!子供が生意気言うんじゃないよ!」



「・・・」



理穂はなんとか落ち着こうと息を吐いた。



こんな時に限ってお父さんは残業だし・・。



時計を見ると、午後9時少し前。



―――ジッとしてられない!



「―――斗真、今から謝りに行くわよ!」