「―――陽子はどうしたい?」



「え・・?」



陽子には斗真の問いの意味が分からなかった。



「――陽子は産みたい?」


その時初めて気づいた。



そういえば、『どうしよう、どうしよう』ばっかりで何も考えていなかった。



私の赤ちゃん・・・



陽子はそっとお腹に手を触れた。




――ねぇ、ここにいるの?



あたしと斗真の赤ちゃん・・