食事を済ませた後――。



二人はベッドで愛しあった。


いつもは行為の後、寄り添って過ごすのに・・・、今日は違った。



「帰るよ」


宮野はベッドを抜け出して服を着始めた。


「―――たまには泊まってくれたらいいのに」


理穂は名残惜しそうに、宮野の服を掴んだ。


「それは・・・無理だよ。俺には家庭があるから」



「・・・」



【家庭】



【家庭】?



そんなもの



壊れてなくなればいいのに・・・